信州発あっちこっちどっち!?

釣り、登山、自転車、食べ歩き

おがさわら丸での過ごし方

24時間も何をすればいいの?

東京・竹芝桟橋から小笠原諸島の父島までは24時間の船旅となります。丸1日も船に閉じ込められて何をしてすごせばいいの?出発前はそんな疑問でいっぱいでした。帰路は海が荒れた影響で27時間の航海となりましたが、振り返ってみると行きも帰りもあっという間で退屈なことはなかったです。

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で、何をしてたの!?

出港してレインボーブリッジを通過するまでは多く人がデッキに出て旅の始まりを楽しんでました。羽田空港沖を通過するときは飛行機が次から次と頭上を飛んでいくので盛り上がります。

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アクアラインを通る頃には4Fレストランや7F展望ラウンジがオープンしているせいもあってかデッキにいる人はほとんど居ません。横浜が見える頃には外の景色を眺めるのにも飽きて、富士山だなんだと騒いでいるのは関西人くらいになってました。展望ラウンジで飲んでると寂しがり屋なひとたちが話しかけてきてくれるので時間はどんどん過ぎていきます。自分の世界に浸りたい人は本を読むとかイヤホンして話し掛けないでオーラを発しておくことが大切な気もします。

 

特2等寝台はオススメ!

一番安い2等和室は雑魚寝です。その次のクラスである2等寝台と特2等寝台はどこが違うのか。どちらもベッドとなりますが、価格差は片道9千円ほどあって悩むところ。快適な船旅に期待して特2等寝台にしたのでどんな環境なのか紹介します。

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特2等寝台の特長は、

・自分用のテレビがついている(BSが見れる)

・個室感が高い(仕切り内に最大2人、角部屋が当たれば個室感覚の1人部屋)

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534号室を例にとると、ドアを開けると最大11人が収容されることになります。5番、6番、11番は個室感覚ですね。11番はドアの近くでうるさいかも。1番と2番、9番と11番は2階の独立部屋、3番と4番、8番と7番は1階の独立部屋になって、ペア旅行なら入口のカーテンを締めれば2人だけの世界です。 

 

行きは運良く角部屋の5番だったので快適な個室感覚でした。

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帰りは2番と同じタイプのベッドでした。

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荷物も手元に置いておくことが出来ます(部屋の入口ドアの横に荷物置き場があったことには気が付かず)。貴重品は別途管理。

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階段の手前にあるカーテンを締めると2人だけの世界になります(声は筒抜け)

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自分用の電源コンセントあります。ダイソーのイヤホンはあるけど試しに使ってみたら音質いまいちだったので愛用のイヤホンを持参したほうがいいでしょう。イヤホンの延長コードがあるとなお良いと思います。

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ピョンチャン(平昌)オリンピックを見て過ごすのも自由だぁぁぁぁああ!ただし、22時の消灯時間後しばらくするとテレビは映らなくなりました。

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自分のベッドのカーテンを締めると更に個室感アップ!ずっと寝て過ごすことも可能。

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2等寝台だとTVなしの4人部屋になるのかな?寝具の質も落ちるはず。というわけで、特2等寝台が快適なのではないかと思いました。運賃等の予算はこちらの別記事を参考にしてみてください。

 

WiFi使えません。LTEも入りません。

東京湾内に居るときは携帯の電波は入りますが、外洋に出てしまうとスマホで時間つぶしという手も使えなくなります。行きは東京を出て3時間、帰りは父島を出て30分程度はLTEの電波が入っていました。

 

ガイドさんによる小笠原講習会があった!

父島に向かう船内では、午後2時頃から小笠原でガイドをされている方からの小笠原講習会がありました(参加費無料)。日本最南端の沖ノ鳥島も、日本最東端の南鳥島小笠原諸島であり、小笠原諸島で一番大きい島は以前は父島だったけれど今は火山活動で大きくなり続ける硫黄島が追い越したこと、ホエールウォッチングの話や船酔い防止のツボに至るまで幅広い話が1時間ほどあって勉強になりました。

 

海が荒れて揺れ始める。

出航して3時間が過ぎて携帯の電波も入らなく頃から船が大きく揺れ始めます。手すりなしでは歩くことも出来ません。体がふわっと浮いては落ちる感じ。車で酔ったこともないし、筏の上で1日中釣りをしていても酔ったことはありませんが、経験したことのない揺れにビビって念のため持参していた酔い止めを飲んでおくことにしました。アネロン最強!

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夜はさらに揺れが大きくなって震度2~3の地震が数分に1回起きてるような感じでもあり、勝手に寝返りを打ってしまうような状況でもありました。

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 帰りは2時間半遅れ、東京着が18時になり予約していた特急には乗れませんでした。地方から来る場合は後泊も視野に入れてたほうがいい場合もありそうです。

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海が荒れるとエレベーターが止まったり、デッキに出れなくなったりもします。階段の昇降も手すりを頼りにゆーらゆらと歩くしかありません。

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食事はどうする?

出港した日の昼、夜、翌朝と、帰る日の夜、翌朝、翌昼の合計6回は船内で食事を摂ることになると思います。事前にネットを見てた限りでは船内の食事に期待は出来なさそうだったので船内レストランでの食事は夜のみ、朝と昼は事前に買っておいたパンや船内で購入したお菓子を食べて過ごしました。写真のパンは乗船前にファミマで買ったもの。船内の売店のパンは長期保存用のものが並んでる程度です。

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 船内ではSuicaが使える

売店、レストラン、展望ラウンジではSuicaが使えます。船内でチャージは出来ないので乗船前に1万円チャージしてきましたが4千円ほどしか使いませんでした。毎食、食堂で食べたい人は多めのチャージがいいかも。もちろん現金精算もOKです。

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若鶏のジューシー唐揚げ定食 1,100円。

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冷凍の唐揚げ6個、冷凍人参のソテー、生ブロッコリーを茹でたやつ、じゃがいものサラダ、ごはん、味噌汁。ハズレのないそれなりの味ですね。

 

天丼 1,180円。

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海老2本、イカ、しいたけ、ナス、ししとうの天ぷらと味噌汁付き。船の中で揚げたての天ぷら!?これはすごく美味しかった!

 

晩ごはんは往復ともに20時を過ぎてからレストランに行っていたので700人が乗っていたとは思えないほどにガラガラでした。セルフサービスなので船が揺れているなかトレーを運ぶのはコントのようでした。おっとっとっとってなるんですよね。

 

海が荒れて船が大きく揺れるときはラーメン類の販売が中止になっていたのでラーメン食べたいひとは波の予報にも注意が必要ですね!

 

4階のレストランは何か注文しないと入れないので2回しか利用せず。持ち込んで飲食したいひとは7階の展望ラウンジを利用するといいですね。

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 自販機でも良心的な価格でビールやジュース、カップラーメンが売られているので空腹で倒れることはなさそうです。売店では挽きたてコンビニコーヒーみたいなのもありました。コーヒーは飲まないのでどんな味なのかはワカリマセン。

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ラーメン用のお湯は、各階に給湯器がありました。島での生活でも使えるMY箸を持ってくればよかったな。

 

50円のクラッシュアイスがひとをダメにするw

焼酎、ウイスキーラム酒、リキュール・・・をロックで飲むために売られているのかどうかはわかりませんが、船内の売店で50円で売られているクラッシュアイス。これだけあればダメ人間の完成です。ロックで飲み放題!売店で島ラム、島リキュールの購入も可能。達人たちはパック焼酎を持ち込んでました。気合が違う!

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シャワーは24時間使えるよ。

山小屋と違っていつでも汗を流すことも出来るのがありがたいですね。船内は25℃程度あって暑いのでシャワーが気持ちいい!行きも帰りも夜と朝の2回ずつ浴びました。リンスインシャンプー、ボディーソープ完備。

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男性用シャワールームは3人まで同時に利用が可能ですが、毎回貸切でした。大きく揺れる船内で踏ん張りながら浴びるのはなかなか大変。もしかして座ればよかったのか!?

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船の中でお湯のシャワーを浴びられるなんてすごいな。ありがとうございます。

 

東京を出て24時間20分、父島に着きました!

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母島に行く場合は、「ははじま丸」に乗り換えです。

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おがさわら丸 船内での過ごし方まとめ

・陸が見えてるあいだはデッキで景色を見る。

・海しか見えなくなったら飲む。話し相手が欲しい人は展望ラウンジへ。

・酔ったら寝て、起きたらシャワーを浴びて食事を摂る。

・ベッドでBSを見ながら飲んでゴロゴロ。ブログの下書きしたりしてゴロゴロ。

下船時間が近づいてきたら散らかした荷物をまとめたりもしないといけないので意外と時間は足りません。皆さんの船旅が楽しいものとなりますように!