北アルプス山麓グランフォンド2018
グランフォンドに初挑戦
5月のセンチュリーライドAACR 120kmを余裕を持って完走できたのをいいことに、今度は山岳コースを走るグランフォンド120kmに初挑戦です。2018年版の獲得標高は2,500m!真夏の炎天下の中、山道を走る大会で完走することは出来るのか!?
・・・完走できたのでGPSログと地図を重ねてエイドポイントを書き込んでみました。赤線はスピードが出る区間、緑色は坂道(上り坂)ですね。
さすがに斜度のキツイ坂道や暑い中を走る経験を積んでおかないとと思い、AACR後、わりと練習を積んでの参加です。練習で走ったのは、
など。これで完走出来なかったら暑さのせいにするしかありません。
※練習で走ったときの写真いろいろ。
鹿島槍スキー場で前泊
前日受付を済ませてから一旦帰宅して翌日2時起床→3時出発→5時スタートなんて疲れるからイヤだ、リッチに鹿島槍で前泊だ!スタート地点目の前の鹿島槍スポーツヴィレッジに宿泊です。山麓グランフォンド用のプランがあったのでそちらを利用しました。
プランの特長を簡単にまとめると、
◆13時チェックイン、翌日18時チェックアウト。
◆スキーブーツが入る大きさの鍵付きロッカーをチェックアウトまで利用可能。
◆1階に夜間施錠されるバイク置き場あり。朝慌てて組み立てる必要がないのが嬉しい。念のため前後ライトや携帯ポンプ等の小物類は外して寝ました。
◆3階の展望風呂に大会前日の13時〜23時、大会当日の14時〜18:30まで入浴可能。晴れてれば鹿島槍ヶ岳を眺めながら入浴できます。
◆寝床はカーテンで仕切れる大部屋2段ベッドのドミトリータイプ、ベッドの場所は指定される。下の段のみに電源コンセントあり。今回は上の段に誰も居らず。部屋ごとにWiFiアクセスポイントあり。
◆1泊朝食付き6,000円、1泊2食付きで7,000円。夕食はビュッフェスタイルだったので夕食付きがオススメ!宿はゲレンデの中腹にあるため外食に出かけるのはだるいと思われます。
【感想】
18時から夕食だったので18時に食堂に向かうと廊下の端から端まで大行列!並ぶのは時間の無駄と思い一旦ベッドに戻って時間調整しました。フロントで食事の希望時間を聞いていたのは一体何のためだったのか??人数調整をしてるものかと勘違い。
ベッドルームは廊下に比べると暑くて熟睡できなかった!イビキとか寝言のひとも気になって耳栓したけど寝坊が怖くて熟睡できなかった!でも、自宅に一旦帰宅するよりは時間にゆとりが持てて良い。朝食は4時スタート!なので、晩ごはんの反省を活かして10分前に食堂に向かったらなんと一番乗り。その後、食べ終わって出て行くときにも行列は続いていたので着替えるより先に朝ごはんに並ぶのが正解かもしれません。
前日のウェルカムイベント
大会参加者は750名。張り切って会場に向かったのもあって59番目の受け付けでした。これがイベント最後の抽選会の当選番号になるのだ。が、こんなに景品あったのに何も当たらず。
忍者ライダー西窪友海さんと大竹信太朗さんのバイクトライアルショーもあって盛り上がりました!
自転車のイベントなのに日本酒(白馬錦)の試飲が出来たのも珍しい。暑かったので梅酒の炭酸割りをいただきました。イベント終了後、バイクを組み立てて晩ごはん食べてお風呂に入っておやすみなさい。
大会当日は3時起床、4時朝食、5時開会式の流れ。朝食はバイキングではなく配給方式です(ドリンクは牛乳やコーヒーもありました)。朝からこんなに食べさせてもらえて苦しい。
アブに襲われながら6時スタート
朝5時、北アルプスの爺ヶ岳や鹿島槍ヶ岳が朝日に照らされて暑くなりそうな予感。
前日から薄々気付いてはいたけれど、会場周辺アブ多過ぎ!!!スタート待ちの間に刺されて(齧られて)いるひと多数。ハエより大きなアブが次々と足に止まって行く恐怖はトラウマになりそう。ゴール直前の坂道でも次々と襲撃されるので虫に刺されやすい人は対策を怠らないことをオススメします。結局10ヶ所以上噛まれて数日は痒くて眠れない日が続きました。
今回は大会初心者3人組での参加。120kmクラスはチームライド推奨ではないけど目標は3人揃ってのゴールです。暑さに弱い人物が1名いますがさてはてどうなるでしょう。トラブルが発生しても3人居ればなんとかなるでしょと思うと心強いですね。
予定より若干遅れ気味の6時スタート!120kmコースはゲレンデの急降下で始まります。前方にオールドスタイルのお洒落な方が見えますが、シングルギアの自転車でどこまでお洒落なの!しかも速いの!!すごい。
AM6:50 栂池高原エイド
ほぼ下り基調で栂池高原に到着。直前の大きい橋はいつの間に出来たの!?(栂池バイパスは2013年に開通したそうな) 以前は松沢の集落をくねくねと登ってた記憶が強いのであっさり着いてしまって拍子抜け。栂池高原エイドでは小谷村の蕎麦粉を使った手打ちそばをいただけます。そばつゆの塩分が染み渡る~
AM7:30 白馬エイド(大出の吊り橋)
栂池からも下り基調でアッという間に白馬エイドに到着。また食べなきゃいけないの!?(笑)。凍ったブルーベリーがアイスみたいで美味すぎる!
バナナは1本食べて、おかわりOKとのことで1本は峠のお守りとして持って行くことに。(結局ゴールまで食べることはなかったので単なるオモリを追加しただけであった)
白馬エイドから先のエイドでは水浴びができるようになってました。これで救われたひとも多いかもしれません。試しに浴びてみたら涼しくなって気持ちいい~!!
ここから先でやっと登りらしき登りが登場となります。
AM8:15 白沢洞門(峰方峠)
標高差400mほど登れば白沢洞門に到着。白馬の山々は雲に覆われてるものの最初の関門に到達できてやりきった感あります。梅干やら水分を積極的に摂って回復に努めます。(エイドは無いよ)
正面にちょこんと見えてるのは唐松岳かな?見えてるゲレンデが白馬五竜や八方だ思うとこんなとこまでよく登ってきたもんだなと感心しきり。
この先はもちろんご褒美の下り。が、ある程度進むと渋滞で常にブレーキが必要、その先頭には女性ライダーというパターンが多数。男と女ではスピードに対する快感が違うんじゃないかなと思ってるんだけどタイムを競うレースじゃないのに男性陣のイライラっぷりが伝わってきて怖いよー。隙あらば抜いていく男性陣 VS マイペースで安全に走る女性陣の攻防。って眺めてたら先を行く同行者も追い抜いて行くじゃない。マジかよ、前に習うしかない。
と思ったら道はデコボコの悪路になってドリンクボトルを2本揃って発射するひとは居るし(同行者です)、ライトを吹っ飛ばす人は居るし(同行者です)、携帯も飛ばす人は居るし(同行者です)で面白すぎて全然前に進めないYO!いろんな意味で飛ばし過ぎには注意しましょう。
AM8:50 鬼無里給水所
キンキンに冷えたきゅうりが美味すぎる~!
手作りの鬼無里2年熟成味噌を付け放題。汗だくで来たので多めの摂取を意識。
給水所を出たところでドリンクボトル発射事件が面白すぎて思い出し笑いしてることろを鬼無里観光協会のひとに撮られてSNSにアップされてましたありがとうございますw
一旦下ってから小川村の天文台まで300mほどのヒルクライムになります。斜度10%や11%の看板が多数出てくるけど見ちゃいけません。
AM9:50 小川村エイド(星と緑のロマン館)
脇差し白馬のバナナいまだ健在w 登りは楽しいな~と思ってたところで小川村のエイドに到着。ここまで来ると半分の60kmを走り終えたことになります。野沢菜のおやきとか茹でたてトウモロコシも美味すぎでした。小川村の天文台と言えばドラマ「白線流し」。せっかく予習してきたのに天文台を見学するのすっかり忘れてたよ。また来るしかないのか!?
小川エイドからは一気に500m下ってから灼熱の道路を200m登って美麻エイドに到着です。
AM11:20 美麻ぽかぽかランドエイド
漬物バイキングと伝説の味噌おにぎり食べ放題。
漬物おかわり!おにぎりもおかわり!しました。
暑さに弱いメンバーがかなり弱ってきたので長めに1時間くらい休憩。ここからまた登りなんだよね。次のエイドのご褒美は豆腐だぞー!なんで豆腐なんだよと皆んなでぶつぶつ文句垂れながらも淡々と登る。
12:45 美麻給水所(美麻支所前)
14:00までに着かないと鷹狩山へ進ませてもらえなくなる関門、なんとか次の登りも挑戦させてもらえそうです。日陰の温度計も34℃を示していて暑い!ここで登場する栗林豆腐店の木綿が美味すぎて全員で絶賛!あれ?到着前はあんなにディスっていたのに。
この先は一旦下ってから本日最大の登りが待ち構えています。一番暑い時間に鷹狩山に登らされるなんて鬼だ。大会前半の登りは楽しかったのに後半の登りは苦行。山頂にたどり着けるのか不安になるくらい。
13:50 鷹狩山エイド 標高1,164m
山頂直下の登りは登山道じゃないのかと思うくらいの急登だったけど足付き無しでたどり着くことができたーーーっ!
「変人の聖地」で一枚。
おや?「恋人の聖地」でありました。
山頂エイドのご褒美はアイスクリーム!真ん中がくり抜かれたカップアイスに八坂村のフルーツジャムがトッピングされます。地元の男子中学生が元気に作ってくれました。まずはブルーベリーソースで。
生き返る〜♪
くり抜かれた部分は別保管されていて、なんとおかわりとしていただけるとのこと。じゃあ別のソースでもらおうかな。プルーン(だったかな?)ソースでも美味しい。
くり抜き何カップ分ですかねw
山頂では熱中症で動けず救急車で搬送されていくひとを目の当たりにしてしまったり、同行者は全身水浴びしてるしでまたもや1時間ほど休憩をしてしまう(汗
みんな大好きMAVICカー。
鷹狩山から市街地まで一気に下り!だと思ったら、ちょこちょこ現れる上り坂にうんざりだよ!市街地にたどり着くと熱波に襲われる。暑すぎる、そして大町温泉郷まで緩やかな登り。
15:20 大町温泉郷エイド
長野県産小麦の冷麦と黒豆羊羹をいただけます。背後にはレッドブルが!キンキンに冷えてて一気に生き返った!これで残り10kmも頑張れそうな気がする~。
大町温泉郷と言えば、「コンディトライ・アン・マリーレ」のケーキも外せません。自転車大会がある日にしか販売されないパリブレスト、夕方近いのに予約なしでも買うことができたのは奇跡。AACRの時はコース外なのに寄り道するひとも多くてすぐ売り切れになるけど、グランフォンドに参加するひとはパリブレストにあんまり興味ないのかな??(つまりアニヲタ参加率が低い?)今回はカシスとアーモンドの2種類が販売されてました。1個450円。
ゴールまで残り約10km。緩やかな登りからのゲレンデ直下は120km走ってきた足には厳しい坂が待ってました。これまで走ってきた坂に比べると距離は短いんだけど走っててもアブはどこまでも付いてくるし次から次と足に張り付いてくるから怖すぎ。
16:40 ゴール!(鹿島槍スキー場)
3人揃って帰ってきたぞーーーーっ!!
なんだこの達成感、一体感。120kmコース、獲得標高2,500m 完走できました!
来年は150kmコースに出場して獲得標高3千メートル超えに挑戦ですかね(調子に乗り過ぎ)。次回の出走はヒルクライムレースなのかグランフォンド系なのか未定ですが少しずつレベルアップしていけたらいいなと思います。
公式さんのYouTube動画。前日イベントシーンにチラチラ映り込んでしまってますw