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佐渡金山を探検

日本最大の金銀山

江戸時代が幕開ける直前(1601年)から平成元年(1989年)まで掘り続けられた佐渡金山。山の中で鉱石を掘り出して中腹で選鉱して港で積載するまでの生産ラインが存在していたとも知らずに立ち寄ったわけですが、見どころ満載で萌え萌え遺構の連続でした。

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では、山側から見ていきましょう。

 

道遊坑コース(明治期の坑道)

道遊の割戸。江戸時代、山頂から鉱脈をたどって掘り進んでいったら山が2つに分かれてしまいました〜、だそうな。手掘りで山を割ってしまうなんて塵も積もればなんとやらです。

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山の下側はダイナマイトで発破した大きな穴が空いてました。想像以上に大規模な穴。
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この穴の下側は平成元年の閉山まで採掘していたとか。

直下はこんな感じ↓

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採掘された鉱石はトロッコに乗って地上へ運ばれます。

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坑道内は12℃!

外は半袖&短パンの気温なのに。
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地上に出て粗砕場跡。
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と、ここまでは近代化された坑道を探検できるコース(道遊坑コース)でした。

 

太夫坑コース(江戸時代の坑道)

こちらは江戸時代の坑道跡を歩けるコースです。からくり人形みたいなのがセットされててなかなかにリアル。しかも動きます。

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湧いてくる水を人力ポンプで排水してるところ?換気も人力、穴掘りも人力、なんでも人力、重労働すぎる。

 

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「馴染みの女に会いてぇなぁ」的なことまでしゃべる人形。禁欲生活だったのでしょうかね?

 

縦にも横にも延びてる坑道はまるでアリの巣。電気もない時代に火の明かりだけを頼りに作業するなんて大変すぎる。

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正面のひと、なんの作業してるのかな???

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って見てたら、

 

右上からもひとの気配が!!!!

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ちょっとしたホラーですよ。

 

何かの儀式。

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人形たちは何かを唱えていました。

 

以上、佐渡金山の探検でした。

・入場料は「宗太夫坑コース(江戸)」「道遊坑コース(明治)」ともに各900円。

・両方の坑道を周遊する場合は1,400円。

・時間がなくてどちらかだけ見るのなら「道遊坑コース(明治)」がおすすめ。

世界遺産に認定されたら大混雑必至!?今回(9月の3連休初日)は空いてました。

 

北沢浮遊選鉱場跡

ロッコで運び出された鉱石から金銀を分離させる施設。佐渡金山に向かう途中の道路から目に飛び込んで来る戦前の建物は圧巻です。

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凸型のかたまりは選鉱とは全く関係なく廃業後に広場に作られたゴルフ練習場のネットの基礎だったらしいんだけど馴染んでる。今は夜間ライトアップのライトが設置されてました。
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50mシックナー。
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よくまぁ取り壊されずに残ったもんだな。

見学は無料です。高台にある奉行所の駐車場付近からは俯瞰することができます。

 

大間港跡

道路からの入口が分かりにくいし、辺り一帯は会社の私有地っぽくて駐車場もないので訪問される際はご注意ください。

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トラス橋とクレーン台座。
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クレーン台座の奥にローダー橋脚。

橋脚の上でトロッコが走ってたとか想像しただけで萌えますね。
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橋脚を間近に見てみる。

 

島を離れてからそれぞれの施設がどういう役割を担っていたのかを勉強してみたので、次回訪問時はまた違った見方が出来るのではないかなと思います。現地で勉強出来たらよかったのにな。って、勉強できる施設(きらりうむ佐渡)があった模様。

 

 

ここを見てから佐渡金山に行けばいいかもね。